7月21日放送分からの宇宙戦艦ヤマト2199のオープニング曲がUVERworldの曲に交代するという。このことに関してはとてももやもやしている。
もちろんUVERworld自身になんにも文句はない。曲が素晴らしいかどうかは関係ない。オープニング曲を変えるということが良くないことだと思っている。
宇宙戦艦ヤマト2199の制作を初めて知った時オープニング曲は変えてもいいと思っていた。ただし変えたとしても変えなかったとしても最初に決めた曲は最後まで変えてはいけないと思う。そしてこれは宇宙戦艦ヤマト2199にかぎらずすべてのアニメに言える。
最近のアニメは途中でオープニング曲が変わるのはふつうのことかもしれないけれどそれは悪しき慣習だと思っている。
ワンクールの13話程度で変えてしまっては曲が定着しない。多くの人があのアニメの曲といえばあれだ!と思うことが難しくなるしもしアニメの内容と曲の内容が無関係であった場合は余計にそうなる。
そのうえ宇宙戦艦ヤマト2199の場合、主題歌のメロディーがいろいろなアレンジをされて劇伴で使われている。それが聞くものに強く印象を残しだからこそ何十年も前のアニメの音楽が今も愛されているのだ。2199用に新たに書き起こされた劇伴にもあのメロディが使われている曲がいくつかあるのだ。
エンディング曲についても同じ事が言える。
宇宙戦艦ヤマト2199は劇場で七章に分けて公開されていてその章ごとにエンディング曲が違う。これもあまり好ましいとは思っていないが、まだなんとか納得できる。曲の内容もヤマトにあっているし。
しかしテレビの方ではエンディング曲は劇場版のそれらの曲を使わなかった。そしてそれで通すのかと思ったらわずか8話で交代している。ようやく耳に馴染んできたなぁと思った途端に交代してしまう。このペースだと今のエンディング曲ももう一度交代するかもしれない。どちらの曲もヤマトにあってるとは感じではない。
新しいオープニング曲の評価は聞いてから判断すべきという考え方もあるけれど、これまで書いたとおりヤマトに限らずオープニング曲として一度決めた曲は途中で変えるべきはないという考えなのでふさわしい曲かどうかは関係ないのだ。もしふさわしい曲だったら最初からそれにしておけよと思うだろう。
さらば宇宙戦艦ヤマトでは沢田研二が、新たなる旅立ちでは島倉千代子が、ヤマトよ永遠にでは岩崎宏美、布施明が、完結編では桑江知子、トランザム、八神純子がテーマ曲を歌っている。それは映画のエンディング曲だからだし、映画の内容にあう曲になっている。
テレビシリーズである宇宙戦艦ヤマト2、宇宙戦艦ヤマトIIIではオープニング曲は変えていないのだ。(変えようとしたけれどいい曲ができなかったのかもしれない)
総監督も主要なメカのデザイン、効果音、オープニング曲を含めた音楽は変えないことを前提に宇宙戦艦ヤマト2199という作品を引き受けたといっている。その意志をないがしろにしていることも残念だ。