2024年10月6日ギャラクシティ西新井での交響組曲宇宙戦艦ヤマトの初演に行きました。
これまで交響組曲宇宙戦艦ヤマトがコンサートで演奏されたことがないのが不思議ですよね。ヤマト関連のコンサートと言えばだいたい最初のヤマトの曲だけでなくさらば宇宙戦艦ヤマトなどの曲も含めたコンサートがほとんどでした。そうなると交響組曲宇宙戦艦ヤマトの中からいくつかが選曲されることになるのでまるまるそれだけの演奏をする機会がなかなかなかったわけです。
そんな状態でしたが今回指揮をした池田開渡さんやギャラクシティ西新井文化ホールの館長さんがヤマトファンで交響組曲宇宙戦艦ヤマトを演奏したいという思いからこのコンサートが実現したとのこと。
音楽監修:宮川彬良
指揮:池田開渡
管弦楽:おーけすとら・ぴとれ座
第1部
第1部は「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲(R.ワーグナー) と 幻想序曲 ロメオとジュリエット(P.チャイコフスキー)が演奏されました。
クラシック音楽には詳しくないのですがロメオとジュリエットではヤマトの曲にあっても違和感ないだろうなという箇所がいくつかあると思いました。でもどちらかというと逆でパンフレットに書いてあるように宮川泰はチャイコフスキーを参考にヤマトの曲を作曲したようなので雰囲気の似てるところがあるといえるのでしょうね。
第2部
第2部はいよいよ交響組曲宇宙戦艦ヤマトの演奏です。
これが細部までレコードの音源を再現していてすごかった!
これまでのコンサートだとドラムをドコドコ叩くところやギターをかき鳴らすところはそのときの演奏者のアドリブなのかレコードのものとは違っていたのだけれどそういうところも完全再現。また小さく短く少しだけ聞こえるシンセサイザーの音などもしっかり再現。そのあたりのこだわりをすごく感じました。そしてレコードとは違う生の演奏にはやはり迫力がありますね。
ひとつだけ、真赤なスカーフのエンディングはレコードだとフェードアウトしますがさすがにそこは無理なのでコンサート用にアレンジしていました。ここは他のコンサートでの演奏と同じですね。
交響組曲宇宙戦艦ヤマトの演奏が終わった後で追加曲がありました。演奏なしのコーラスのみで「さらばー地球よー」と始まったのであの主題歌のイントロなしバージョンなのかなと思ったら大いなる愛の演奏が始まりました。さらば宇宙戦艦ヤマトのラストのシーンの音の再現だったんですね。ヤマトがいかに好きなのかが改めてよくわかります。
演奏前後は宮川彬良さんが登壇してトークがありました。リメイクシリーズの音楽のための楽譜を探していたらこの交響組曲宇宙戦艦ヤマトの楽譜が見つかったそうで実際のレコードになったものとは違ったものだけど楽団の方が耳コピで補完したとのこと。そして最初のヤマトが放送されたときにはまだ生まれていない指揮者や演奏者たちが好きになってくれて演奏してくれることを嬉しそうに話していました。
指揮者の池田開渡さんも演奏者の方たちもすごくノリノリで楽しそうにしているのがよく見えました。最後はヤマト関連のコンサートでは定番といえる主題歌宇宙戦艦ヤマトを客席のみんなで歌いましたがそのときも歌いながら演奏している方がいて自分もさらに楽しくなりました。その主題歌は2回演奏されるというたいへんな盛り上がりとなりました。
交響曲宇宙戦艦ヤマトがここ数年で何度か演奏されたように交響組曲宇宙戦艦ヤマトも定期的に演奏されていけばいいなと思います。
そして余韻冷めやらぬまま「宇宙戦艦ヤマト放送50周年記念上映会」へと向かいました。