開催からひと月以上過ぎましたが8月24日に河口湖ステラシアターで行われた宇宙戦艦ヤマトストリングスコンサートについて簡単に書きました。
このコンサートは、宮川彬良さんの娘さんである宮川知子さんが宇宙戦艦ヤマト放映50周年を記念したコンサートが無いというのを知ってそれはやらないといけないだろうということでプロデュースしたコンサートです。
河口湖ステラシアターはもともとは野外ホールで後から開閉式の屋根が付いた劇場なのですね。中は完全に閉じた空間ではないので外の気配を少し感じることができます。これが後で効いてくることになりました。
コンサートが行われた8月24日は残念ながら少し雨模様で私が着いたときは小雨が降ったり止んだりという状況でした。
展示物
中に入ったロビーでは事前に案内されていた通り宮川泰さん、宮川彬良さんが書かれた楽譜の一部が展示されていました(今回のコンサートで使われた楽譜ではありません)。 こういう手書きの楽譜を見ると人が作っていったものなんだというのが実感できます。
さらにささきいさおさんが初めて受け取ったという宇宙戦艦ヤマトの楽譜も。イントロやほかの楽器などの部分は全くなく歌のところだけなので紙一枚だけでした。こんなもんなんですね。
ささきいさおさんが以前からよく「歌の感じがちょっと変だなと思いつつ楽譜の通り練習してからレコーディングに行ったら実は楽譜にフラット記号が抜けていたので苦労した」という話をしていました。まさにその楽譜をみることができました。確かに明らかに音符などとは違うペンでフラット記号が書かれていてあとから書き足されたのだなというのがわかります。
この楽譜が公開される機会がなかったというのが今思うとちょっと意外です。宮川知子さんはよくこれを見たいという発想したなと思います。なぜ今まで誰も見ようとしなかったのか、ありそうでなかったことですね。
ほかに模型のききょうやさんが作成されたプラモデルの展示もありました。ヤマトやアンドロメダ、アスカ級などそれなりの数のプラモデルが展示されていました。さすが丁寧な作りで素晴らしかったです。
コンサート本編
曲目は宮川知子さんが選曲したそうで定番の曲もありますがコンサートで演奏されてこなかったような曲が演奏されました。そういった曲を生演奏で聴けて新鮮でもありとても良かったです。
またストリングスコンサートということで各曲がそれ用に編曲されたのですがそれもまた素晴らしいものとなっていました。
コンサートは前半と休憩を挟んで後半という構成でした。後半の最初で敵側の曲や戦闘時の曲が主に演奏されたのですがちょうどそのころから何度か雷が光っているのがわかったり鳴っているのが聞こえたりしました。(ステラシアターは先に書いたように少し野外のような感じになっているので) もし晴れていて天井が開いていれば星空が見えていれば宇宙を感じられてヤマトらしい雰囲気になると思いますが、雷光や雷鳴があるのもそれはそれで曲の雰囲気にあっていました。
ささきいさおさんは「宇宙戦艦ヤマト」「真赤なスカーフ」はもちろんのことそのほか「星のペンダント」と「ヤマト!新たなる旅立ち」を歌いました。特に「星のペンダント」はレコーディングの時以来をほぼ歌ったことがない曲だし「ヤマト!!新たなる旅立ち」もたぶん同様です。何年も経ってから生で聴くことができる日が来るとは。大感激です。
曲目
~前半~
- 序曲
- イスカンダルの女
- 悲愴なヤマト
- 大河ヤマト
- 宇宙戦艦ヤマト
- 時計仕掛けの虜囚
- イスカンダル(美しき大海を渡る)
- 孤高のデスラー
- 若者よ大志を抱け
- 虚空の邂逅
- 星のペンダント
~後半~
宇宙戦艦ヤマト ストリングス・コンサート テレビ放送50周年スペシャル!in 富士山河口湖音楽祭 – 富士山河口湖音楽祭 公式サイト (stellartheater.jp)
- 接近~白色彗星
- 滅びの方舟
- 大帝ズォーダー
- デスラー襲撃
- 果てしなき戦い
- ヤマト渦中へ
- Great Harmony BGM
- 大いなる愛 (導く魂)
- 哀しみ (沖田の死)
- 地球の緑の丘 (旅立ち~帰還、そして明日への希望)
- ヤマト!新たなる旅立ち
曲目は上記のあとにささきいさおさんが
- 真赤なスカーフ
- 宇宙戦艦ヤマト(お客さん総立ちしてみんなで合唱)
の2曲を歌いました。
出演者、オーケストラほか
彬良さんがトークの中で「宮川家5人総出です!」と言ったとき「え?5人?4人じゃなくて?」と思いましてコンサート終了後確認しました。宮川家の家族構成を気にしてこなかったので。で、彬良さん、知子さん、安利さんはこのコンサートのサイトにも掲載されているし以前から知っていました。コンサート数日前の知子さんのTwitter(X)をみて大典さんの存在を知りました。そしてのちに調べたところ彬良さんの奥さんの名前が森由利子さんとのことでその名前が演奏者のリストにのっているのを確認しました。これでなるほど宮川ファミリーの5人が出演していたんだなと確認できました。
オーケストラの方々は全ての演奏が終わってステージから降りるときに客席に向かって笑顔で手を振ったりしていて奏者の皆さんも楽しんでいたんだなというのが伝わりました。オーケストラが演奏するようなコンサートではあまり見たことがなかったのでこちらもなんか嬉しくなりますね。
このコンサートはBlu-rayやCDにはならないんですよね。知子さんもさすがそこまで手が回らなかったとか。50周年企画としてだけで終わるのももったいないのでまた近い機会にこのようなこのコンサートが行われるのを期待しそのときは映像化・音源化されればいいなと思います。