2014年12月に発売された本「いま語るべき宇宙戦艦ヤマト」を最近になって読み始めたら思った以上に突っ込んだ内容でした。
この「いま語るべき宇宙戦艦ヤマト」はいわゆる研究本といわれる本のひとつだと思います。最初は表紙のデザインがちょっと古めかしいし宇宙戦艦ヤマト2199の公開を見て急遽作られた本だと思ってましたが、読み始めてみたらかなり切り込んだ本でした。文献にもちゃんとあたっていますし。これを書いてる時点で私が読んだのはまだ半分くらい(パート1からヤマトよ永遠にの項まで)です。
ヤマト各作品を網羅している
この本の特徴のひとつとしてヤマトシリーズの全作品をちゃんと対象にしていることがあります。この手のものはパート1を主に語っていてさらば以降はおまけ程度にしか扱わっていないという印象がありますがこの本は違いました。基本的に映像作品についての本ですが(それが本編であり正史であるから当然ですが)いくつかの小説版やゲーム版にも言及しているのが素晴らしいです。
無駄がなくて読みやすい
またページ数がそれほど多くないこともあってか著者がながながと説明することなく端的に書いてあるので読みやすいです。この本を読むような人は映像作品は見て内容も覚えているという前提で必要最小限の説明なのが気持ちいいです。
世間でよくいわれていることに対して疑問を投げかけている
そして特にいいのがコラムです。波動エンジンはわずか数日で作られたのか、パート1では波動砲を直接艦に向けないようにしていたのは真実か、さらばでのラストの特攻は特別なことだったのか、今では見られないがさらば公開当初にはあったいわれるシーンの謎、といったことに触れられています。ファンの間でいわれていることが本当なのかある程度の検証をしています。私も気になっていたことがらだったので興味深く読みました。
ちなみにこの本では触れられていないようですが真田さんのセリフ「こんな事もあろうかと」というのも有名なセリフだけれど実は一度も言ったことがないというのがありますから一般に言われていることが本当なのか自分で検証することは大事ですね。
ということでこれから後半を読み進めていくのが楽しみです。