小説版の宇宙戦艦ヤマト2199上巻を読み終えました。小説版はアニメとの差別化を図っているのが感じられます。
小説 宇宙戦艦ヤマト2199(上)を買ってまず最初にパラパラとめくったんですが表紙以外にイラストとかアニメからの場面写真とか全く無くて文字だけでした。ちょっと意外。表紙の絵は加藤直之さんですけどなんで森雪は船外服を着ていないのかちょっと気になりますね。
さて、以降は直接物語の内容には触れませんけど少し構成的なネタバレになります。
ヤマト側からの視点のみ
まずいちばんの特徴はガミラス側の描写がいっさい無いこと。なのでガミラス側が謎の行動をとったわけが一切わからないことになります。アニメを見たものからすれば頭のなかで勝手に補完してしまいますが小説のみの人にはどう感じるんでしょうか。ちなみにアニメも見ず雑誌で情報も得ず小説のみで宇宙戦艦ヤマト2199に触れた人がどれくらいいるんだろう?
アニメとは違うキャラ視点も
ほかにアニメには無いシーンを書いている箇所もあれば、アニメにあるシーンが省略されている箇所もあります。このあたりは単純にアニメをそのまま文字にしただけにならないようにしているのでしょう。漫画版でもそのようなことは行われていますね。こういうのはアニメも見ていると読んでて楽しいし嬉しいです。あとはセリフを言うタイミングがちょっと違うなどの微妙な違いもあります。
ただ、これは重要なのでちゃんと書いたほうがいいんじゃないかというシーンもさらっと書いている場合もあったのでそこが気になりました。
2199では無くなった原典ヤマトのシーン復活も
原典ヤマトにあった有名なシーンが2199ではなくしていたりキャラを変えていることがあるのですが、その一部をこの小説版では復活させた箇所があります。著者はやはりそのシーンを入れたかったのでしょうか。良いか悪いかはわかりませんが気持ちはわかります。
下巻のガミラス側の描写はどうなる
2199ではガミラスの強大な軍事力に対して単艦のヤマトがどうしてイスカンダルへの旅を成功させたのかわかるようにガミラス側の事情を見せていました。小説版のようにガミラス側の事情を書かないと上巻ではそれでも大丈夫でしたが下巻では知らずに読む人にはあまりにも都合が良すぎる展開に見えてしまそうな気がします。なのでそこをどうするかが今から気になります。
小説 宇宙戦艦ヤマト2199(下)の発売日は12月末なので年末年始はこれを読んで過ごせそうです。