宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章 発進篇 ネタバレ 感想

宇宙戦艦ヤマト2202第二章の劇場上映期間が終わりました。一部劇場はあと一週間延長して上映しますが。その第二章を見て思ったことを。ネタバレあり、というかこれを読む方はすでに見ていて当然という前提で書いてます。


オープニング

第一章は劇場上映ではテレビ的なオープニング映像はなくてBD/DVDにありました。そのオープニングはシンプルだなーと思ったのですが。

第二章のオープニングではヤマト改装中の絵になりましたね。これはいいなー。本編では改造などのシーンはなかったけどこっちでそれがあったことがわかるというわけですね。

2202制作発表があったときオープニング曲をどうするのかと思ってました。完全な新曲にするのかどうか。そしたら歌詞なしのインストゥルメンタルでしたね。イスカンダルに向かうわけではないので星巡る方舟方式ですな。

第十一番惑星

基本的には地球の施設だけどガミラスタイプの建物もありますね。

ここに土方さんが。アンドロメダ艦長は山南さんだしあとでヤマトに乗ることになるのかな。

何かの調査をお願いしてる教授がいてアケーリアスを調べてるみたいですがこの人がテレザート星の発見に関わりそう。そして助手らしき女性がいますけどこの人については後述。

クリスマスの時期のようですけどガミラス人も普通に参加してるんですね。

バレル大使と古代の会話、森雪と佐渡先生の会話

テレサは高次元の存在というバレルの話。だとするとヤマト乗組員とテレサが会ったときどういうふうになるんだろう。

ガトランティスの母星の位置をつかめていないというのはあのガミラスなのに不思議だけどまあドラマとしては地球側がまだ知らないほうがいいからね。

「その力を得ればあらゆる願いがかなえられる」というのはありがちなんで気になるけど、ガトランティスのやろうとしてることはまだはっきりしてないからなんとも言えないな。

森雪の記憶が無いことは重要な意味を持ってそうでその正体についてはこうだろうというのをネットのどこかで見たけどそうなのかなあ。私はそうであってほしくはないなあ。

地球の立ち入り禁止区域

この立ち入り禁止区域にあっさり入ったようにみえるけどどうやってセキュリティを突破したかはストーリー上どうでもいいから省略ですね。

コスモリバースシステムの副作用にできたという時間断層。この空間のおかげでアンドロメダもドレッドノート級(主力戦艦)も短期間に大量生産できた、と。ただどうしてもあの漫画”DB”を連想してしまいますね(笑)
スターシャはなにか副作用が起きることがわかっていたのかなー。

あと工場の形があんまり工場って感じがしないな。

元ヤマト乗組員たちの会話

入院先のベッドで目覚めた新見さんに「大丈夫か」とかの声をかけずに「古代が月から帰った」という真田さんすごい。

ドッグ内で古代が「みんな力を貸してくれ」と言ったときすぐに全員が賛同するのではなく少し間があるのがいいな。ほんとは島みたいに数日考えてからってのがリアルだろうけどストーリー的にはそこまでしなくてもいいか。

古代と雪がエレベーター内で話してるときの「だからなに」の言い方に怖いというか凄みがあってドキッとする。


艦長代理就任

羽原監督はやっぱり「艦長代理」って呼称を使いたかったんだね。2199ではたぶんリアルじゃないからと使わなかったんだよね。

でもこのあともし土方さんがヤマトに乗ったらどうなるんだろう。土方さんはヤマトに乗らないのかな?

ヤマト発進阻止のためドッグに部隊を投入

ここは“さらば”ではなく“2”のように地球防衛軍がヤマト発進阻止のために動きましたね。まあそうなるでしょうな。ただドッグに部隊が来たのは“2”とは違うところ。

司令部の映像はニセモノだったわけですがあれはどこから撮ってる映像なのかな―。人工衛星からかなー。

そしてドッグは地下都市につながっていてそこにヤマトは移動したと。ちょっと都合が良すぎだけどまあ第一話のあのシーンもやりたいしあの発進シーンも再現したいとなればこうなりますかね。

古代が波動砲を使うかもしれないと独り言のシーン。そうか、そういうセリフは入れておかないといけないか。しれっと普通に波動砲を使ったらおかしいものね。たぶん最初に波動砲を使うシーンでも葛藤するくだりはありそう。

なんできりしまを使って海から来たんだろう。陸上だと捕まっちゃうかもだから?

地下ドッグのヤマト

ヤマトは下から支えるんじゃなくて横から4つのガントリーロック(?)で支えてるのはなんか無理な力がかかってそうで気になる。どうしてこういうふうにしたんだろう。コントロールルームへ向かうシーンのためだろうけどもう少しやりようがあると思うけど。

あと乗員がぞろぞろ歩いてるところは昔のアニメみたい。オマージュ的にわざとかな。

長官の説得を全艦内に流すように相原に指示する古代。“さらば”では古代がその操作をしたけどこれはさすがに相原に指示するという形にしましたね。

長官の話のときヤマト艦尾からの絵があったけどあれは2199のときのコンセプトアートからですね。

ヤマト発進阻止部隊が来るところは“YAMATO 2520”を、コントロールルームを破壊されてサブコントロールルームに行かなくてはならないところは”ヤマトよ永遠に”を連想しますね。

山崎、星名、桐生、岬が取り残されたのはびっくり。ただ残ったのではなく意味があると福井さんが言ってますから地球でどんな行動をするのかも気になります。

ヤマト発進!

注水完了からは“さらば”の発進シーンをセリフ、音楽のタイミングなど含めてほぼ完全に再現!
ガントリーロックが外れてヤマトがちょっと傾くとこからもうグッときはじめましたよ。
古代の「ゲートオープン」で真田さんも言わなかったのがちょっと残念。
ドッグの外側があんな感じだけどどういう場所なんだろう。洞窟のようなところではなく旧地下都市の中を進むのはなるほどと思いました。
島が途中で来るところは唐突感がない演出でなかなかいい感じ。

全アニメにおいて最もかっこいい発進シーンじゃないかって思うくらいのこのシーンを今の技術のアニメで見ることができるとは。ほんと感無量。

ただ戦闘衛星をとくにためらいなく先制攻撃したのはちょっと違和感あるけど。

長官の「沖田の子どもたちがゆく」もあっさりしてたなー。芹沢がセリフを先に言って何かをしに出ていったあとに長官がしみじみと言う、なんて順番が良かったんじゃないかな。


地球艦隊演習

艦載機が空母型のアンドロメダの艦橋後ろのなんか大きいところから射出されただけじゃなくて艦体からもX字に射出されたのはちょっと驚いた。空母型ではないアンドロメダも同じ構造だっけ?

そしてドレッドノート級のマルチ隊形がもう見られるとは。

加藤三郎と真琴

真琴はテレサによるメッセージを見てないみたいな言い方だったのがちょっと気になる。

第一章では加藤がヤマトに乗らないかもな雰囲気が少しあったけど乗りましたね。ただコクピットの家族写真とか「父ちゃんの船だ」とかいわゆる死亡フラグみたいなこと言ってるのが心配です。でも“さらば/2”をベースにしたお話だからな―。

ヤマト対アンドロメダ

沖田のレリーフはそこから持ってきたのか。こういうはっきり説明しないけどニヤッとしてしまう小さなエピソードもいいね。

波動防壁が使えないので代わりの方法がアステロイドリング!(というか2202的にはアステロイドシップ)2199でやらなかったから2202でやると。原典ヤマトとは変えてイズモ計画の名残なんですね。
岩盤を艦体に付けてるときフェアリーダー(?)が角みたいにやたら大きいのが気になります。松本零士っぽさがでているけど。あと回転させたときと岩盤の質感もずいぶん違うよね。

岩盤の回転のさせ方が原典ではリング状だったけど2202ではヤマト全体を覆う感じでいくつかのブロックが別々の方向に回転してる。この絵がとってもSF的。宇宙飛行士訓練で3つの輪の中に座って3軸に回転するやつがあるじゃないですか。あれの雰囲気。“コンタクト”という映画でもありましたよね。

アンドロメダは主砲を連射しすぎなんだけど。そして威嚇じゃなくて完全に狙ってるんだけど。

そしてすれ違い。接触はしてないよね。敵対してる宇宙の船があんなに接近するかななんて絵的にかっこいいんだからそんなのどうでもいいよね。

バレルの思惑

長官とか大統領とかと話してヤマトの航海を認めさせるバレル。古代にヤマトを出すようにそそのかしてもいたしね。

あとから気になったけどガミラスはヤマトと一緒に艦を出さないのかな。まあヤマトは基本単艦で行動するお話だからな。代わりにキーマンが乗ったしね。

そういば敬礼が握りこぶしを胸に当てるヤマト式になったんだけどどうしてなのか特に説明がないなあ。
そういえばといえばもうひとつ。波動コアは地球が作ったんかな、やっぱり。


襲撃される第十一番惑星

永倉が両肩後ろから伸びたノズルからの噴射で滑るように移動したのがちゃんと原典ヤマトでの装備を踏襲しててこれも嬉しいポイント。

ニードルスレイブは物理的なニードル(?)をたくさん打ち出してたけどそんなにたくさん持てないように見えるだけどな。

斉藤がロケットの発射口のすぐ横に立って撃ちまくるけどそんなとこにいたらロケットの噴射で無事ではいられないよな。これも絵がかっこいいからそれでいいんだけどね。
そして永倉の「あたはしは逃げるんじゃない」は“ヤマト2”での斉藤のセリフから。もうここで使うのか。

第十一番惑星の救出を検討

古代が長官と会話してるのは通信室らしき場所。PCを使っての感じは実写版の“SPACE BATTLESHIP ヤマト”を思い出しますね。

古代たちが第十一番惑星に向かうかどうか話してるときに入ってきて進言する山本玲なんだけどこういうのは私はちょっと。言ってる内容はいいんだけどね。

第十一番惑星救出作戦

ガミラスの女の子が「ねえヤマトは?」斉藤が「ヤマトは来る」というセリフの直後にヤマトがすぐそばにワイプアウト。このベタな展開はちょっとやりすぎに思った。これは“さらば”のあのシーンからもう引用したのかな。
あと最新鋭艦のアンドロメダが、って思わないのかな―。とくに斉藤はヤマトが発進したことは知らないのではないかと。状況的に。子供に合わせただけかな。

橋の上の人たちをヤマトの第三艦橋から直接収容するのはちょっと以外でコスモシーガルとか使わないのかと思ったけど、ヤマトに載せてないのかも。

ガトランティスのククルカン級が緑の部分と白の部分が分離したのにびっくり。たしかに分離しそうだなと思ってたけどこれまで分離したシーンがなかったんだよね。

頭上の別のククルカン級が下のヤマト以外の方向に撃ってて何してんだと一瞬思ったけどコスモタイガーIIを狙ってんですね。

そして収容された空間騎兵は斉藤と永倉だけに見えるけど他はどうなったんだろう。二人だけなのかもう少しいるのか。
土方さんも収容されてないよね。土方さんは瓦礫の下敷きになったようにみえる演出だけどそのままってことはないはず。
それと民間人はどうするんだろう。このまま乗せっぱなしてことはないはずでこの戦闘が終わったらおろすよね、きっと。例の教授と助手らしき女性以外は。

カラクルム級がワープアウトしたことを報告されたときのズォーダー大帝をまあじっくりとみせること。もうアオリってレベルじゃないカットも。
そのカラクルム級6隻直列で波動砲のような砲撃すごい。その砲撃を受けてしまったかのようなヤマト。ここで第二章終了。ずるい(笑)

当然、回避あるいは防御してるはずなんだけどどうなるんでしょうね。ワープだったら安直すぎると思うけどどうかなー。

次回予告

超大量のカラクルム級の群れ。それしか頭に残らない(笑)

謎の助手らしき女性

助手らしき女性については初見のときはなんか目立つのでこのあとそれなりの役割があるんだろうくらいにしか思ってなかったんですが、パンフレットのスタッフリストを見たらあれ?と思いました。そこを意識して見直すと手を広げたあとガトランティスの攻撃が始まったりとかニードルスレイブがなかなか撃たなかったりとかありますね。
しかもBDのオーディオコメンタリーでもその件について触れてるし。

まさかそのまんまってことは…あるのかなー。そのまんまだとちょっとやりすぎな感じがするんだけどどういう展開になるのか、ですね。


ということでとっても楽しめた第二章。10月14日からの第三章早く見たーい。

 

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