公開2週目が終わり第3週目に入るところで宇宙戦艦ヤマト2202第四章天命篇を見ての感想を書きました。ネタバレありですよ。
この投稿の前提
このネタバレ感想は主に本編だけ見て書いてます。BDのオーディオコメンタリーはまだ聞いてないし小説版も読んでません。サントラCD付属のブックレットも読んでません。見たものといえば公式サイトと愛の宣伝会議全部とパンフレットくらいです。
デスラー襲撃
ノイ・デウスーラのデザインってなんだかごちゃごちゃしてるし瞬間物質移送器が無理やり付けてる感じだし形がわかりにくなーって思ってるけど劇場で見る動いてる様子はかっこいい。あと艦首の雰囲気が復活篇のブルーノアに似てる。
ノイ・デウスーラ小手調べ
第十一番惑星で古代は波動砲を撃つまでにものすごく葛藤して、やっと撃っても大量のカラクルム級を動けなくするだけだった。そんなカラクルム級をデスラーはなんの感情もなくポチッとトリガーをひいてデスラー砲で吹っ飛ばした。ここで二人には大きな違いがあるというわけですね。
デスラー、ヤマトへの攻撃
そして次はヤマトに瞬間物質移送器で大量のミサイルを送り込む。原典のさらば宇宙戦艦ヤマトではガトランティスの駆逐艦を転送してた。駆逐艦はワープできるだろうし(ワープ直後すぐは火器が使えないという設定があったようななかったような)、転送後でもずっと攻撃を続けられし、ということでミサイルということですかね。
どちらにしてもデスラーが攻撃してるんだな―という実感。ただデスラー戦法とかドメル戦法とかガミラス戦法とかそれに相当するセリフがなかったね笑
謎空間での攻防
ヤマトはなんとか逃げたけど行き先は謎の空間。そこにヤマトを追い込むというよりはミルの能力を封じるためだった。そして出ました円筒形の天体。原典のヤマト2では都合のいいドッグ代わりだったけどこちらは謎空間と関係の深い物体らしく。
デスラー砲の衝撃による波に乗ってヤマトがワープするというのはちょっとどうかと思った。それと円筒形の天体を破壊したことで通常空間に戻るのも。理屈があるんだか適当なんだかわからん感じに思えたので。
でも“デスラー砲は味方艦(ガトランティス艦)巻き添えにちくわ惑星を破壊したけどヤマトは破壊できなかった”という意味ではヤマト2どおりなんですね。
その後タランが登場したけどこの第四章ではこの一瞬だけだったのが残念。もっと見たかった。
白色彗星の渦に入るヤマト
引きずり込まれるヤマト
白色彗星がワープしてヤマトの目前にあらわれ超重力で引き込まれていく。その渦の中にはものすごい数のガトランティス艦艇が。
なるほど。たしかに原典のさらば宇宙戦艦ヤマトのときはその大艦隊は彗星のどこにいたんだよって思ったけどこういうことにしましたか。
しかし整然と並んでるガトランティス艦艇に対し波動エンジンフルパワーでも引き込まれていくヤマトというのは超強力かつ超ピンポイントな重力制御ってことかな。
それにしても白色彗星のガス状の作画と主砲のビーム作画!金田伊功さんリスペクト。緊迫したシーンなんだけどこの作画でなんかニヤけちゃう(^^)
あとヤマトを引き込んでガトランティス側はなにをしようとしたんだろう。
サーベラーと桂木透子
サーベラーと桂木透子とが想定外に近づいたことでガトランティス側にも混乱がおきてヤマトはなんとか脱出。このときのワープ表現がいままでにないタイプでしたね。マンネリでもとくに問題なさそうなワープシーンに新しい表現をいれたのは素晴らしいです。
ゴーランドとそのクローンは普通に親子のように接してて問題ないのにサーベラーだけは特殊だということがこういう形で示されました。そしてときどき出てくる女性と赤ん坊のイメージですけど宇宙戦艦ヤマト完結編のクイーン・オブ・アクエリアスのイメージですね。
あとキーマンも本来はなにをしようとしているのかまだ全くわかりませんな―。
テレザート上陸作戦
“困難をはねのけてやっとついた”感がなく当たり前のようにテレザート付近にいるヤマトというのがちょっと気になったり。
対ゴーランド
ゴーランド艦隊とその後方の岩盤の向こう側にまず空間騎兵隊をワープで突入、そのあとヤマトもワープで同じ場所にくるという作戦。
艦隊と岩盤の向こう側にワープできていいんだっけと思った。2199で初めてのワープのとき障害物を検出して予定外の場所にワープアウトしたみたいなこと言ってたので。でもあれは「かもしれません」だったし、七色星団のときも星間物質がいっぱいのところにワープアウトしたし、まあいいのか。
ゴーランドとノルが波動砲で消し飛ぶところは情感たっぷりすぎなのが他の敵と比べてなんかバランス悪く感じた。
空間騎兵隊の起動甲冑
人型ロボットのような起動甲冑は自分のヤマト世界観にあわなくてちょっと抵抗感がある。でも原典のさらば宇宙戦艦ヤマト/ヤマト2での空間騎兵隊は今思えば軽装すぎるし、星巡る方舟のときにみた空間騎兵隊のごつい装備がさらにごつくなったと思えばそう悪いわけでもない。
あとはあれをヤマトの中のどこにあったかだなあ。艦内で生産したのかな。第十一番惑星で持ち込んだのなら搬入してるシーンがこっそりあればとおもったり。今のアニメ、特に2199/2202は設定がしっかりしてるぶん昔のアニメなら気にしないことも気にしてしまう。
対ザバイバル
テレザート地表での戦車戦を期待してけどメダルーサ級から派生した艦だった。でも飛べる感じではなかったので一応戦車ということでいいのかな。それと無人艦だったのは意味があるのだろうか。
ガトランティスが反射衛星砲を使うというのはなるほどな感じ。火焔直撃砲もガミラスの瞬間物質移送器を応用したものということならほかの技術もつかってておかしくない。
そしてその反射衛星砲を阻止するためにキーマンが制御衛星をいじる様子は原典のヤマトであったデスラー機雷の対処をする真田とアナライザーのシーンを思い出しますね。
ザバイバルはえ?そういう終わり方なの?と思った。
テレザートからガトランティス一掃
テレザートを覆う岩盤を波動掘削弾で除去したけどあの一発で惑星全体の岩盤を砕くとは。なにか連鎖的なことなんでしょう。そして砕けた岩盤が消えてなくなってしまったというのもちょっと気になるね。彼方へ吹っ飛んでいくとか土星みたいに輪になるとかの表現はなかったのかな―。
さらば宇宙戦艦ヤマト/ヤマト2とはぜんぜん違うように見えるテレザート上陸作戦。でも、古代の指示を土方が修正する、波動砲でゴーランド艦隊を撃つ、古代と真田の二人が別の作業をする、斉藤とザバイバルが肉弾戦をする、まず古代と真田がテレサと出会ってから遅れて斉藤がやってくる、といったところは原典にあわせてあるんですよね。ゴーランドのミサイルで破壊された岩盤の流れの中にいるヤマトというのは“さらば”での宇宙気流の中にいるヤマトのイメージというのは愛の宣伝会議で言われて気づいた。
テレサとの対面
テレサの話によってガトランティスとはどういう存在なのかが語られる。たしかにさらば宇宙戦艦ヤマト/ヤマト2では侵略のための侵略をする存在だった感じだけど2202ではそれ以上の存在理由があると。
テレサからのコスモウェーブはヤマト乗組員にだけ送ったという感じだったけどこのときの話だと特定の相手あてではないような言い方だったような。
ちょっと意地悪な言い方をすると、さらば宇宙戦艦ヤマトのテレサは白色彗星が地球を狙ってるけど頑張ってねと言っただけで、ヤマト2のテレサも進路妨害はしたけどあとは同じ感じだった。2202のテレサも今のところガトランティスの正体を語るのみ。第五章で対処法など情報を語ってくれるのでしょうか。
そしてもうひとりこの場にあらわれたのはデスラー!例のひとことを言って第四章はおわり。第三章に続いて最後に持っていきますなー。これはさらば宇宙戦艦ヤマトでもヤマト2でもなかった展開。さてデスラーはなにをしに来たのでしょうか。
第五章は5月25日からでタイトルは煉獄篇。これまたすごいことになりそうですね。