宇宙戦艦ヤマト2199は悲壮感が足りないと言われてます。そのことについてちょっと考えてみました。とはいえちょっとした雑談だと思ってくださいね。
宇宙戦艦ヤマト2199はとても良いリメイクでした。が、やはり気になる点もあります。そのひとつに悲壮感というか人類滅亡まであと一年しかないという切羽詰まった感じがあまりないというのがあります。
行動やセリフに差があったのかな?
平時の乗組員はみな陽気な感じで行動している描写のせいなのかな。赤道祭の時のように。でも原典のヤマトでもあそこまでは行かなくても将棋を指すシーンがあったりもしました。ただ、原典のヤマトの方で日程が遅れているというセリフは中盤ではありましたが、2199では序盤だけでした。
ナレーションによる影響では?
で、思うのが原典のヤマトでは各話で開始時と終了時にあったナレーションによるものではないかということです。各話本編の開始時に地球が遊星爆弾によって地表は壊滅し人類は地下都市に避難していると説明があり、終了時には「滅亡まであと○○日」と有名なテロップとナレーションがあります。これによって見ている方も時間がない!とドキドキしたのではないでしょうか。
2199ではこれらがありません。ビデオ第1巻のオーディオコメンタリーで総監督はあえてナレーションは入れないことにしたと言ってます。ナレーションで状況説明などが楽になってしまいそれは逃げになるからという理由だそうです。ですが実は次回予告があってそこで毎回滅亡まであと○○日と言っているのです。テレビ放映の時これがあればもう少し切羽詰まった感が出たかもしれませんが放送されませんでした。
2199でも次回予告は放送されるはずだった
もともとテレビ放送時にこの次回予告をやるはずでした。実際最初の数話では放送されました。ところがテレビ局の意向で開始時に状況説明を入れて予告はやらないことになったそうです。今の視聴者は予告よりも各話開始前にこれまでの状況説明がないと話に入っていけないからとい説明だったそうです。一瞬そうなのかと思いましたけどいくつか他のアニメを見てもそういうことをしているのはあまりないんですよね。各話開始前の状況説明も急遽やることになったせいか地球の状況をそれほど伝えるようなものにはなっていませんでした。
あと劇場公開のときは4話ずつまとめて(第一章のみ2話まとめて)だったのでいちいち各話ごとの次回予告はなく章ごとの次回予告ではあと○○日はたしかなかったです。
たぶんたいして問題ではないと思う
そんなわけで宇宙戦艦ヤマト2199には悲壮感、切羽詰まった感が足りないように見えるのかな、と。あと目の前の困難に精一杯対処していくこのお話しに悲壮感がそれほど必要なのかというのもありますね。