劇場版 宇宙戦艦ヤマト
劇場版宇宙戦艦ヤマトは基本的にテレビシリーズを2時間ほどにまとめたものだが細かいところで一部違っている。また一部のシーンをのぞいてテレビシリーズのフィルムをそのままつかっているためシーンごとのつながりがおかしいところがある。
冒頭はタイトル表示後、「無限に広がる大宇宙…」というナレーションから始まる。ヤマト発進時、テレビではまず空母からの攻撃を退けるときに初めてヤマトの姿が現われ、次に超大型ミサイルを迎撃して発進するが、劇場版では空母からの攻撃が無く超大型ミサイルを迎撃するときにヤマトが姿を現す。
初めてのワープと初めての波動砲使用と冥王星基地攻略のシーンは主にナレーションでストーリーを進めている。
その後バラン星までの主なエピソード(デスラー機雷の件とかビーメラ星の件とか真田や相原の個人のエピソードとか)はばっさりとカット。
七色星団での戦闘はテレビでのシーンがほぼ全部ある。
そのあとテレビではスターシアの通信によってガミラスとイスカンダルが双子星であることを知るが、劇場版ではヤマトの観測によってそれを知ることになる。
ガミラス星での戦闘もテレビでのシーンのほとんどがある。
イスカンダルを目の前にした沖田艦長のセリフは「この機会に艦長として一言だけ諸君に申し上げたい。本当にご苦労だった。」
テレビでは「ありがとう」だったのが「ご苦労だった」に変わっている。これはどういう意図なんだろうか?
藪の脱走のシーンがない。そのためイスカンダルでのシーン後半で雪が突如包帯をしていることになる。さらに地球到着直前に乗組員が地球を眺めるシーンに藪がいる。
地球到着直前にデスラーが攻めてくるシーンもない。なので放射能除去装置のテストが普通に行われており、したがって雪も倒れない。さらに実はのちの「さらば宇宙戦艦ヤマト」でデスラー復活のシーンのつながりがあわない。
雪が倒れたことによるシーンが無くなったかわりに病床の沖田が古代と雪に仲良くなと話しかけるシーンが追加されている。
スターシャ死亡編
以上はスターシャ生存編だが最初の劇場版はヤマトがイスカンダルに到着したときスターシャはすでに死んでいる話だった。
イスカンダルの海にちゃくすいしたあとヤマトは洞窟に入り発光しながら潜水し宮殿前の海に浮上する。(潜水したのはイスカンダル側の操作によるものに見える)
で、スターシャは寿命で死んでおりホログラム化したスターシャが対応する。このため古代守も登場しない。
なぜこのスターシャ死亡編が作成されたのかその意図がよくわからない。
実写版宇宙戦艦ヤマトはどうなる
さて、実写版宇宙戦艦ヤマトではこの劇場版のストーリーに準拠してるはずだけど、雪の役割が違ってたり「さらば」で初登場のはずの斉藤がいたりするのでどういう風に変わるのか気になりますねぇ。
劇場版はほとんど戦闘シーンだったわけだけど実写版はそれよりも人間ドラマにするらしいという話を聞いてるのでほどほどにしてもらいたいと強く願ってます。