今回も公開第二週目が終わり第三週目に入ったところでヤマト2202第五章ネタバレ感想です。だらだら書いてます(^^)
デスラーの過去
第四章の最後はデスラーの顔が金色の線画になってたまに見る演出だなって思いましたが、第五章ではそのままつながってその金色が過去の描写として使われたのには感心しました。こういうところはさすがですねー。
さてまずはデスラー(というかこの場合はアベルトと言ったほうがいいかな)が総統になった経緯が明らかに。ガミラス星がもってあと100年というのはちょっと短すぎる気もするけどこれくらいのほうが切羽詰まった感じになるか。ということで2199では特に触れられなかったけどやっぱりガミラスの星としての寿命が短いということに。
山寺宏一さんのアベルトの年齢にあわせた演技がほんとすごい。さすがに幼少期は別の方だけど、すごいというか驚くというか。
古代たち地球側の人間はずっとヘルメットしてるけどガミラス側の人間はヘルメット無し。総統にヘルメットをかぶせたくなかったのか設定があるのか。
上映前に公開された冒頭10分見たときニードルスレイブが出てきたのでガトランティスもこのあと出てくるのかと思ったけど、色やマークからガミラス側だったのね。ノイ・デウスーラがガトランティス製という設定なのでガミラス用ニードルスレイブもありというわけですね。ところであのキャタピラみたいなやつの回転方向が気になる。あれはなんだろう。
古代がアベルトに銃を向けている。「古代?そうかあのときの坊やか」「引き金を引き給え」撃つのをためらう古代… 原作リスペクトシーンですね。
クラウス・キーマン本当の名前はランハルト・デスラー。髪の感じや第三章での様子からデスラー家に関わりの深い人物だろうなとは思っていましたが名前も偽名でしたか。最初「キーマン」と聞いたときあまりよろしくないのではと思いましたがなるほどそういうわけがあったのか。
ガミラスが地球を遊星爆弾で攻撃した本当の理由も2199では触れられてなかったけど2202で原典のヤマトと同じ理由が語られることに。
アベルトが回想で一瞬見るスターシャが2199と違うけどむかし見たことあるようなイメージの絵になってるのも印象的。
デスラーの行動の真意
デスラーが生きていたのか!というのもあるけどギムレーも生きていたのか!ってなりました。デスラーはコアシップでなんとか脱出できたんだろうと思えるけどギムレーはどうやって生き延びたんだろう。でもさすがに顔に怪我のあとが残ってますが。
そしてギムレーから語られる真実。正直私も2199でヤマトがガミラス星に来てからのデスラーの言動はなんだかよくわからなかったんですが、ここでああ、そういうことかと思える話が語られました。これは2199のときにあった設定なのか2202で足された設定なのかちょっと気になります。
デスラーとキーマン
予告編ではヤマトとノイ・デウスーラが並走してるように感じたんだけど実際はノイ・デウスーラがヤマトの上にかぶさるような形だった。大きさがかなり違うので錯覚してた。
ノイ・デウスーラがヤマトを攻撃するときゴーランドのミサイルを使ってるけどあれはどこかからの補給が受けられるってことかな。強奪したのかもしれないな。そしてヤマトがこれを迎撃するとき艦橋近くのパルスレーザーも撃っているのが確認できる。多分初めて見た。
迷ったキーマンがどうしたらいいのかテレサに聞きに行ったのは意外だなー。そしてここに来て初めて森雪がテレサを感じたようで。しかも森雪だけに聞こえてたみたいだし。そういえば森雪の記憶がないという点も決着がつくのだろうか。
ノイ・デウスーラから脱出しようとする古代の敬礼に対してガミラス式を一度したあとヤマト式の敬礼をするキーマン。これでランハルト・デスラーとしてではなくヤマト側のキーマンとして動いていくことを示したんですね。
ヤマトに戻った古代を迎える森雪がまたえらく可愛らしいですなー。あとミルがヤマト艦内の様子を透視?したようですが、最初見たときはただなんとなく見えたんだなと思ってたんだけどあの視点ってまさか??
すべての縁が整ったとして消えるテレザート。デスラーもマゼラン雲の方へ去っていきますが…
デスラーの真の目的の達成に協力するがその条件としてヤマトを倒せというミル。やっぱりもう一度ヤマトと戦うんでしょうね。ただこんな単純にこの話に乗るデスラーではないはずでひとひねりありそう。今作で強調されている縁があるなら原典ヤマトのように白色彗星の弱点を教えてくれる展開になるのかな。
第五章前半はテレサの役目一応終了であり時間をかけてデスラーの真実を語るお話でありました。2199で残ったデスラーに対するもやもや感が晴れた気がします。ところでデスラー体制派と民主化派とふたつに分裂した状態になってしまうけどこれはどうなっていくんでしょうか。
嵐の前
ガトランティスとの本格的な戦闘が近いことを説明する芹沢。芹沢はこれまでとにかく戦いたくてしょうがない暴走気味の人という印象なんだけどこのときは冷静に的確にしっかり説明してる様子が違和感があっていい感じ。
そして謎の艦ラボラトリー・プロメテウス。時間断層内で人が長時間存在するための艦だそうで。そして何か作業している桐生美影たち。
ワープアウトして地球の信号を受信できるようになり乗組員に私信を届けてやれという土方さん。何気ないシーンだけどこれって第五章最後のシーンにつながるわけですね。加藤が息子の翼の容態を知ることになり…という具合に。
またキーマンが波動エンジンに仕掛けた反波動格子は完全に除去できないと。
独房での桂木透子との会話でキーマンが山本玲に惹かれてるとは意外でびっくり。篠原は玲に対してどれくらい本気なのかな。
クローン体生成の場に来るズォーダー大帝。移動手段が昔のアニメっぽいのはやっぱり特殊な文明であることの強調なんだろうな。そして赤ん坊を見ると笑顔になってしまうのは特殊とはいえやはり人間でもあるということか。ストーリー的にも影響を与えるのだろうか。
サーベラーのクローンは最初から大人。目尻や額の一部が赤いけどあれはメイクしなくてもそういう皮膚ということかな(^^)
トランジット波動砲についての説明を受けるメインクルー。この話に対して南部がかわりに言ってくれました、「そんな都合のいい話」って(^^) でも最初は一度しか出ないであろうと思っていたギミックなどがもう一度使われるということをしてきた2202なのでこれもそのひとつといえそう。
地球艦隊対ガトランティス艦隊
そしてついに土星海域での戦闘開始!空母型アンドロメダの上にはコスモタイガーIIだけでなくコスモタイガーIやシーガルのバリエーション機もいくつか乗ってますな。
アポカリクス級航宙母艦(原典ヤマトでの超大型空母)がまたほんとにでかい。そこまで大きくしなくてもってくらいでかい。さっそく甲板を回転させてイーターIを発艦。回転する意味は遠心力を使うからと最初思ったけどそうではなくて広く展開させやすくするためみたい。
あの剣のような武器?の名称がイーターIだというのが驚き。原典ヤマトのイーターとはぜんぜん違うのであの形のイーターIIはでないのだろうか。
時間断層でフル稼働してるらしき自動工場。ちらっとみえるヤマトのような艦。これどういう扱いになるんでしょうね。もう一つのヤマト(ヤマト2番艦)とは言えないみたいだし。
そういえばあのとてつもない数のドレッドノート級を生産したってことは地球の海から次から次へとひっきりなしに飛び立っていったってことだよね。その光景はすごそう。あの工場はひとつだけなのだろうか。複数置けるとしても時間断層の広さはどれくらいなのだろうか。
でもやっぱり多すぎるなぁ。あと気味悪いくらい整然と動いているし乗員もそんなにいるとは思えないしやはり自動制御の艦なんだろうなぁ。
インフェルノカノーネを重力子スプレッドで防御。土星の輪の裏から現れるドレッドノート級のカメラワークがかっこいい。
ガイレーンが地球に時間断層があることを透視?しそれを聞いたズォーダーは白色彗星の相転移次元跳躍(ワープ)を指示。時間断層が欲しいんでしょうね。
白色彗星対地球艦隊
縦に並ぶアンドロメダ5隻の後ろから現れてマルチ隊形をとるドレッドノート級。わざわざいちど後ろに並び直したんでしょうか(^^) このとき白色彗星のメインテーマの曲がかかっているんだよなぁ。
重力子スプレッドを展開してそこにむけて無数の波動砲を発射。重力子スプレッドを突き抜けた波動砲は巨大な5つの波動砲になりさらにまとまって超巨大な波動砲に。インフェルノカノーネといい攻撃力の膨張が激しいです。でもこれくらいでないと土星くらいの大きさのある白色彗星には効かないですね。
なんだかすごい状態になった白色彗星に対して芹沢のセリフが「やったか?」いやー、これはやめてほしかったなー。
さてガス体が晴れて見えてきたものは第四章でヤマトがちらっと見たあの星。これがガトランティスの本星か、と思ったら他に複数の星が見えてくる、と思ったらなにやらその星よりもはるかに大きい機械的な柱らしきものが見えてくる。
カメラ切り替わっててっぺんらしきものが見えてくる。ってこれは!原典ヤマトでの超巨大戦艦の艦首部分じゃないですか。
ということで全容は上部1/4くらいが要塞的なもので下部3/4くらいが多数の爪というか檻のようなものでいくつかの星を抱え込んでいるというもの。
原典ヤマトの都市帝国を2202ではどういうふうにするのかと思ったらずいぶん大胆な構成になりましたね。当時はでかいと思った原典ヤマトの都市帝国もあとあとになって考えてみると移動する要塞というならまだしも敵の本体と言うには小さかった。移動したりガス体を維持したり生命活動したりするエネルギーが大量に必要なわけだから。
ぜんぜん違うように見えるけど下が星で上が都市(要塞?)というのは踏襲している。あとあのてっぺんのはのちに超巨大戦艦となって出てくるんですかね。違うんだろうなあ。
再度全艦波動砲で攻撃。そのとき都市帝国の上と下に赤いリングが。おっと真上と真下なんですが意味ありますかね。ただ中央にも赤いリングができてはいますが。
都市帝国に波動砲はまったく効かず。これはバリア的なもので防いだということでいいのかな?
都市帝国に吸い込まれていく地球艦隊。破滅ミサイルを撃つミサイル艦。ミサイルは吸い込まれないけどこれはなにか仕組みがあるのかな?そのミサイルで艦首を被弾するアンドロメダ。それを接触して押し出すアポロノーム。アポロノームはもう持たないということだけどそれだったらもう少し被弾損傷してる感じがあってほしかった気がする。
アポロノームの艦長安田の声はささきいさおさん。ということでキャラもささきいさおに似せてるんだけど他のキャラとタッチがちょっと違っちゃってるよね。
吸い込まれずに済んだアンドロメダ級は4隻確認できますね。コスモタイガーIIが結構いるのでちょっとびっくりしたけど影響の範囲外にいたとかですかね。
というわけで土星会戦は終了。物量対物量、力対力って感じでしたね。緻密な作戦を立ててというより正面からの殴り合い。そんな印象。ドレッドノート級が土星の輪の下に隠れてたりとかはしてました。コスモタイガーIIの出番が少なかったようだけどそれなりの数が脱出するシーンがあったので次章以降で活躍がありそう。
トランジット波動砲で白色彗星を撃とうとするヤマト。艦首前に収束してくるエネルギーがものすごいことに。これはとてつもない波動砲になりそう。というシーンには合わないBGM、真琴のモノローグ。加藤が反波動格子を作動させてエンジン停止し波動砲を撃てず、白色彗星に吸い込まれていくヤマト。このプスンと止まる感じがなんかいい。
6月11日追記:地球側は波動砲を何回も撃ちました。一度の戦闘につき一度しか撃てないとなんとなく思い込んでいるところがあったので連射してるように感じてしまいます。それと、トランジット波動は一度しか撃てないと真田さんが言ってました。あそこまで発射直前の状態まで持っていったらもう撃ったも同じなのでもう撃てそうもないと思うのですがやっぱり撃ってはいないのでまだトランジット波動砲は撃てるんでしょうかね。
加藤三郎の行動
桂木透子から渡されたらしい薬の効果に驚く佐渡先生と希望を感じた加藤。その薬は透子が持っていたとしたらどこに持っていたのか。って透子の部屋とか医務室のどこかとかでいいのかな。あと反波動格子の制御スイッチはどうやって手に入れたのか。
整備中の加藤にメール?があったりするので、手引きしている人間がいるのはあきらかですが誰なのかさっぱりわかりません。が何度かみているうちに怪しいシーンを見つけました。でも本当にその人なんだろうか、信じられない気持ちです。
加藤の行為によって息子が助かっても地球が破壊されたりしたら意味ないのでは?と思いながらパンフレットを見たら一番最初のページに福井晴敏さんがそのことについて書いていた。親とはそういうものだと。
次回予告
地球艦隊だけでガミラス側の艦がまったくいなかったなと思っていたら予告で多数出てきた。なるほど。そして再度同じくらい大規模な戦闘が始まる様子。そして登場するヤマトに似た艦、「銀河」単純な戦闘艦では無いということだとしてもこういう名称なのか。
さて、この銀河がヤマトに取って代わって大活躍ってことはさすがに無いでしょうからどういう役になるのか気になりますね。